りありすてぃっく らぶ

chocochip2007-03-25

3月某日。



懐かしい声を耳にした。電話のムコウから聴こえてくる声。
そんなに遠くはない過去にあたしが好きだった人の声だ。
彼のことを、毎日の生活の中で思い出さなくなってから、どのぐらい経ったのかなぁ。
別れてから半年ぐらいした頃、あたしのココロがだいじょうぶになる頃をまるでわかっていたかのようなタイミングで久しぶりに電話をかけてきてくれた。
それからも、たまーに、忘れた頃に、ふと真夜中に電話をかけてきてくれては、
いきなりフリスタをだらだらと聴かせてくれて、
歌うだけ歌って、いきなり切られてしまう電話も数回あった。笑
ここ1年ぐらいは、そんな電話もいつのまにかなくなり、あたしから電話をすることも1度もなかった。
破局というよりもお互いに幸せになるために別れた恋愛だった。
嫌いで別れたんじゃない分、別れた後は胸が痛くて痛くてたまらなくて。
お風呂場はあたしの泣きべそ部屋となり、
あたしったらまるでこの世の終わりのような顔をしてた。笑
彼との時間は、あたしにはとてつもなくかけがえのないものとして残ってる。
残ってるけれど未練のみの字も残ってないのは、お互いに一緒にいられた時間の中でめいっぱい素直に生きたからだと思う。
どこかのクラブでばったり会うことはあるかもしれないけど、
一生会わないままでも、顔を見ることができなくても、いいと思えるほど未練はまったくない。
幸せになれよ。俺も今よりもいっぱい幸せになるから。別れるときの彼からの最後の言葉。
あたしはだまって頷くことしができなくて、泣きべそかきながらもめいっぱい笑った。
帰りの電車ではずっとハナタレ小僧だったなぁ。笑


東急東横線に乗ると、彼との記憶が出てきて懐かしくてはにかむ。
「別れた後、コレを聴くと切なくなるとか、そんなふうな思いをしないように、
どれを俺からもらったやつかわからなくなるぐらいにしてやる」と言って、
たくさんのミックステープやCDやレコードをくれた。
手をつなぐとき、見かけによらず照れ屋な彼は、いつもあたしの手を自分の上着のポケットの中につっこんだ。
ぶっきらぼうだけど、やさしいひと。





3月某日其の弐。



先日ついに入手したまぼろしのモンジュれぢお(←ヤバいですわよコレ!)を朝からブリブリ聴きながら、
ネットを徘徊していたら、、、ん??
偶然にも、その彼の写真が目に飛び込んできた。
予測もしてなかった出来事にグラグラしてた首が思わずぴたり。
数秒後、彼の着てる服があたしがプレゼントした(とゆーか昔のおさがり。笑)
某レーベルのトレーナーなことに気づく。
一瞬にして、走馬灯。
ふらっしゅばっく、チカチカ。
それは、確かな記憶とのリンク。
今はもう、となりにはいられないけど、あのとき確かにあたしの隣には彼がいて、
彼のとなりにはあたしがいた。



元気すぎるほど元気なのは、先日の電話の話の様子で察することができたけど、
ちっとも変わってないやんちゃな笑顔には、正直少しマイッチマイマシタ。
今は普通に音楽のハナシしたり馬鹿バナシして笑いあったり、
彼の恋愛話を聞いても胸も痛まなくなってる自分がいる。
ココロの底から、これからの彼にたくさんの幸せが訪れてほしいと願う自分がいる。
「時間」はやさしいおともだち。





30年も生きてるんだから、こんな忘れられない恋愛がひとつやふたつ、
あってもいいよね。
ね。